次世代シークエンサや質量分析計などの最新機器と、ＲＩ施設を併設した恵まれた研究環境で、生命の謎を解き明かします。

自動化装置

　酵素反応や、MALDI-TOFMSへのサンプルスポットはロボットによる自動化システムを用いておりハイスループット解析が効率的に行えます。また、免疫沈降用ロボットは一度に１２サンプルを処理して不純物の少ない再現性良いサンプルを作成します。

共焦点顕微鏡

　免疫染色や蛍光たんぱくを発現させた細胞でのタンパク質の細胞内局在の解析、生細胞でのタイムラプスイメージングを行っています。分光システムなので多様な蛍光の観察が可能です。

高速シーケンサ—

　１週間ほどの解析で、50Gbpを超える配列を高い精度で決定できるillumina社のgenome analyzerが３台設置されています。エピゲノム解析、ゲノム解析、トランスクリプト解析に使用しています。

質量分析計

　MALDI-TOFMS、LC/MS/MS(オービトラップ)、LC/MS/MS(三連四重極)を用いて、ハイスループットペプチド測定、高感度タンパク質複合体解析、高感度定量用解析を行っています。抗体を用いたタンパク質複合体解析や、翻訳後修飾解析に用いています。

ＲＩ施設・ＰＥＴ

　研究室内にRI施設が併設しています。現在13の核種の使用が認められていて、EMSA、ゲルシフトアッセイ、抗体を用いた細胞障害アッセイ、Binding assay、PETなど様々な実験が行われています。
　動物用PETを用いて抗体による癌診断薬の開発を目指します。RI標識した抗体を担癌動物に投与し、PETで測定することにより癌部を特異的に検出できます。抗体の標識核種を変えてRITによる癌治療に適用できるため、癌治療用抗体の開発にも有用なツールです。

ＦＡＣＳ

　細胞周期の解析や膜抗原に対する抗体のスクリーニングに用いています。抗体スクリーニングでは癌で特異的に発現している膜タンパク質などをターゲットにして、生体内での細胞膜上のタンパク質を認識できる高親和性抗体を作成しています。